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理想というまやかし
第1章 孤独の女神
「あっ……アンッ……」
少しの間で良いからと、真麻がねだると、愛乃の指が侵入してきた。
肘掛けに片足をかけて露わになった蜜壺に、白い指が付け根まで沈む。愛乃が中を泳いでいる。優しく激しく、求めることは大胆でも、愛乃が真麻に施す愛撫は、身体がクセになるほど気持ちが良い。
「プロなんだもん、当たり前でしょ」
笑って愛乃は指を動かす。クリトリスを吸い上げて、親指でも刺戟して、いっそう這い出た蜜が粘膜の小路を滑りやすくすると、彼女は指を一本増やす。
「嫌わないで。捨てないで……真麻のためなら何でもするから」
歯の浮くような、耳障りの良い台詞。
吐き出すのが愛乃というだけで、真麻の胸が苦しくなる。
第1章 孤独の女神─完─