この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
理想というまやかし
第2章 憂いの皇子


 真麻と夕飯でも一緒にしたいという、いつかのりとの思いつきは、こんなところで実現した。

 そう思うと、あの隣部屋に住むカップルも、りとからすれば迷惑行為だけ働いたのではないかも知れない。



「ご馳走様。本当に美味しかった。あの愛乃さんがよく許してくれたね」

「私が楽しければ、それで良いんだって。ちょっと過保護なとこもあるけど、愛乃って優しいんだ」

「それで、どう?私といて楽しい?」

「うーん。久し振りに、りととゆっくり話したかなぁって」

「そっか。私は、真麻ともっと話したいよ」


 赤と白とアイボリー。可憐なドレスのような彩りだった皿は、その中身を平らげたあとも、甘酸っぱい香りを残している。

 真麻は食後の紅茶を淹れてくれた。苺とルバーブのフレーバーか、さくらんぼのシャンパンフレーバー。どちらが良いかと訊ねる彼女に、りとは前者と答えた。
/103ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ