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理想というまやかし
第2章 憂いの皇子

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 翌日、未沙の部屋を訪ねると、彼女のリビングのローテーブルに、とりどりの夕餉がところ狭しと並んでいた。
 完成までの行程が分析不能な、彩りからして花畑のようだと称するに相応しい品々は、真麻がいつも広げているお弁当を彷彿とする。

 シーフードピラフにハーブのサラダ、野菜とポテトのスパイシーミルフィーユに白身魚のカルパッチョ、薄切りバケットにバジルの香りのカクテルソース……。

 説明を聞いたところでりとには全く分からない。未沙が腕によりをかけてくれたことだけは分かった。
 精良なのは見た目だけでなく、口に含んで、りとはテーブルに着いた時とは比べ物にならない感動に目を瞠った。食材を引き立てる味つけに、味つけにそっと寄り添う食材。舌の上に芸術が咲くとでも言うべきか。高級な食べ物の記憶などバレンタインデーのチョコレートくらいだが、ああいうものを食べた時に似た感動だ。
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