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理想というまやかし
第2章 憂いの皇子
「あんっ!ああっ……ああああんっ!あんっ!」
「未沙さん、野生の雌みたい。可愛いよ。大きい胸、ぶらぶら揺らして、みっともないほど乱れてるとこ、すごい色っぽい……」
「あっ……ひっ!んん!気持ちっ……らめっ……あっ……そこ……良いのぉ……ああああんっっ…………」
指がふやけそうなくらい、未沙の中は興奮している。肉襞か粘液か分からない。淫らな凹凸の肉体を揺らして濡れた声を上げる未沙の媚態に、りとまでとっくに濡れきっているのを自覚して、彼女の香りに抱き込まれて指を動かす。肉叢のすみずみまでキスを降らせて、未沙の感じやすいところを探る。時折、中指と親指を近づけるように力を込めると、決して交わらない二つの小路が距離を縮めた弾みでか、未沙の声がより野性的になった。
さっき一瞬だけ鼻をついた残り香は、甘く生臭い女の香りに消えていた。未沙の匂いしかしない。
足先を痙攣させて力尽きても、劣情が尽きることのない未沙は、りとの指に何度も貫かれては果てた。
酸味を含んだ粘り気ある味と、ほんのり苦い肛門のそれ。
指を濡らした体液なんてたかが知れた量なのに、無性に腹がいっぱいになるのは、きっと胸が許容量を超えるから。
未沙の一部を嚥下して、彼女の唇をキスで塞ぐ。
りとのも飲ませて、とねだった彼女の唇を開いて、唾液を送り込んでやった。