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理想というまやかし
第4章 哀傷の姫
「あっ……アァッ……ふっ!あんっ……」
「悪いけどやめないよ。見てたら許せなくなってきた。この穴が塞がるよう、あれもつけちゃダメ」
「んっ、はぁっ、ああっ」
乳首のピアスホールと同様、りとは真麻のショーツを下ろすと、やはり喉元まで出かけた言葉を飲み込んだ。心の声が聞こえたわけではないにしても、彼女のような人間にとって、真麻は常軌を逸している。最愛の人に全ての管理を任せること、その幸福に理解が及ばない、りとの方が正常なのだ。
四つん這いになって、と囁きかけてきたりとの声は、昼間の彼女と変わらない。無理難題を突きつけて、友人が困る顔を見て、可愛いねと笑いでもする調子。
真麻はシーツに両手両膝をついて尻を突き出す。りとの方からきっと性器は丸見えだ。しかし茂みのない恥丘は、ほぼ死角だ。
「あんなに嫌がってたのに、正直な真麻。友達相手にびしょびしょになるなんて、いやらしいな」
「見てるりとだってエロいわよ」
「うん。だから共犯、真麻も私も」
「っ、ハァッ……あっっ!!」
動物同様の体勢のまま、りとの指にほぐされていた蕾の窪みがキスを受けた。臀部の愛撫と、割れ目をかき分ける舌の動きが、力む暇も与えてくれない。
「あんっ、あんっ!あぁぁ……あっ……あっ……」