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理想というまやかし
第4章 哀傷の姫


「真麻は、運命の人。……運命なんて、らしくないよね。でも、私が生きてこれたのは、貴女が待っていてくれたから」

「んっ、うん……うん……っ」



 りとと過ごして、心地好かった。真麻の未熟な人生の大半を占めていた、学生生活に終止符を打ったあとにも、あんな友人に恵まれたことに感動していた。愛乃から真麻を奪おうとしてくれた。真麻は不義を憎んでいるが、りとの情熱に心動いた。

 だが、心地好いだけの愛情は、本当に愛情と呼べるのか。


 愛のささめきも優しい愛乃は、口だけで出来損ないのピアスホールから皮下の赤を滲ませていった。真麻の腰を撫でていた手が内股に滑り込んできて、ショーツの布に指を押し込む。こりっとした小さな突起に湿った布を擦りつけて、指の腹が小刻みに動く。


「あっ……ああっ……」

「真麻……感じやすいね。本当に可愛い。真麻が私だけ見てくれてるって、ここに触ってると実感出来る……指が、真麻から出てきたもので濡れてくると、すごく幸せ……」

「うぅっ、あっ……!アッぁ……あぁあッッ……」


 愛乃を手伝って、真麻は腰を振り乱しながら、自分の手でも煩わしいパンティを下ろす。確かめなくても、ぐっしょり濡れているのが分かる。そこに愛乃の口づけを受けて愛撫を受けて、彼女の指を受け入れる。
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