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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第21章 疼き⑥
 目の前に誰もいないとはいえ、秘所を晒すあられもない体勢に、思わず拒絶の声が出てしまう。
 
 手で大切な場所を隠したが、すぐさま手首掴まれ、隠すものを奪われてしまった。

 その隙に、空いているもう片方の指が、ショーツの間からフィーネの秘所を探り、愛液で潤う蜜穴の入り口を擦った。

 煽るような楽しそうな声が、耳元で響く。

「確かここに自分の指をいれていたな。気持ち良かったか?」

「あぁっ……うっ……よっ、よく分かりません……でした……あなた様じゃないと……だ、だめなのかと……」

 慰めていた感想を聞かれ、羞恥から少し泣きそうな声でフィーネは答える。

 そしてこちらを覗き込む美しい顔を見つめ、ねだる様に頬を摺り寄せ、物欲しげに腰を揺らした。

 ふっと小さな笑いが聞こえたかと思うと、水音をたてながら蜜穴に魔王の指が侵入する。

「んっ、ああっ!」

 頭の中が、真っ白になった。
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