この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第21章 疼き⑥
自分はこれほど余裕がないのに、何故向こうはフィーネの反応を観察する余裕があるのか、不思議で堪らない。
しかしそれは表面上だと、手から伝わる男の欲望が知らせて来る。
フィーネが触らされてから、それはどんどんと硬さと熱さを増していたからだ。
余裕そうに見える男が隠す興奮を知り、フィーネも気持ちの昂りを抑えられなくなった。
道具だから、主に逆らえない。
道具だから、自分の希望は伝えられない。
人間たちから言われ続け、呪縛となっていた枷が解き放たれ、心の奥にある本心が顔を出した。
可愛らしいおねだりが、唇から紡ぎ出される。
「ま、まおうさ……ま。おねがい……です……あ、あなたがほしい……」
「良く言えたな、フィーネ」
そう言って優しい口づけが少し汗ばんだフィーネの頬に落ちた。
(魔王様のキス……いつも心が温かくなる……)
しかしそれは表面上だと、手から伝わる男の欲望が知らせて来る。
フィーネが触らされてから、それはどんどんと硬さと熱さを増していたからだ。
余裕そうに見える男が隠す興奮を知り、フィーネも気持ちの昂りを抑えられなくなった。
道具だから、主に逆らえない。
道具だから、自分の希望は伝えられない。
人間たちから言われ続け、呪縛となっていた枷が解き放たれ、心の奥にある本心が顔を出した。
可愛らしいおねだりが、唇から紡ぎ出される。
「ま、まおうさ……ま。おねがい……です……あ、あなたがほしい……」
「良く言えたな、フィーネ」
そう言って優しい口づけが少し汗ばんだフィーネの頬に落ちた。
(魔王様のキス……いつも心が温かくなる……)