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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第25章 花
もうすっかり嗅ぎ慣れた甘い香りが、部屋いっぱいに広がった。
花を見つめながら、アンジェラの提案に嬉しそうに声を上げる。
「わぁ! 花風呂なんて、とっても素敵ですね。それにしてもそのお花、ディザニアに来て初めて見たのですが、何という花なのですか? こちらでは良く知られている花なのでしょうか?」
庭に咲く真っ赤な花。
いつも甘い香りでフィーネを楽しませてくれるこの花が大好きだった。
「この花は、魔王様が作られたものなのですよ。自然の物に手を加えているため、この庭でしか育てておりません」
「え? そうなのですか? どおりでここ以外で見ないと思いました」
自然のものでない花が生息範囲を広げると、他の植物などにどのような影響を与えるか分からない。
納得のいく理由だった。
花を見つめながら、アンジェラの提案に嬉しそうに声を上げる。
「わぁ! 花風呂なんて、とっても素敵ですね。それにしてもそのお花、ディザニアに来て初めて見たのですが、何という花なのですか? こちらでは良く知られている花なのでしょうか?」
庭に咲く真っ赤な花。
いつも甘い香りでフィーネを楽しませてくれるこの花が大好きだった。
「この花は、魔王様が作られたものなのですよ。自然の物に手を加えているため、この庭でしか育てておりません」
「え? そうなのですか? どおりでここ以外で見ないと思いました」
自然のものでない花が生息範囲を広げると、他の植物などにどのような影響を与えるか分からない。
納得のいく理由だった。