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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第28章 大浴場③
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「ま、まおうさま‼ そんな大声で笑われては!」
「大丈夫だ、フィーネ。ここでどれだけ大声を上げても、外には洩れない。先程、魔法で音を閉じたからな」
「……え? ええええ⁉」
魔王の言葉を理解した瞬間、フィーネは彼に劣らない大声を上げてしまった。
彼女の驚く姿がおかしかったのか、魔王の笑いは一層激しいものになる。何とか笑いをおさめると、説明せよと目で訴えるフィーネの頭を撫でた。
「悪かった。少しお前をからかっただけなのだ。声を出すなと言われて、どんな反応をするのか見たかった」
「ひ、酷いですっ、魔王様っ! 私、必死で声を堪えて苦しかったのですよ⁉」
魔王の手を振り払い、フィーネは彼と向き合う形になった。
羞恥と怒りで満ちた視線を送り、主人を責める言葉を震えながら発する。
以前のフィーネなら、すぐさま魔王に失礼な発言をしたと謝罪していただろう。しかし謝罪するどころか益々怒りを強め、従うべき主に対してジト目すら向けている。
「大丈夫だ、フィーネ。ここでどれだけ大声を上げても、外には洩れない。先程、魔法で音を閉じたからな」
「……え? ええええ⁉」
魔王の言葉を理解した瞬間、フィーネは彼に劣らない大声を上げてしまった。
彼女の驚く姿がおかしかったのか、魔王の笑いは一層激しいものになる。何とか笑いをおさめると、説明せよと目で訴えるフィーネの頭を撫でた。
「悪かった。少しお前をからかっただけなのだ。声を出すなと言われて、どんな反応をするのか見たかった」
「ひ、酷いですっ、魔王様っ! 私、必死で声を堪えて苦しかったのですよ⁉」
魔王の手を振り払い、フィーネは彼と向き合う形になった。
羞恥と怒りで満ちた視線を送り、主人を責める言葉を震えながら発する。
以前のフィーネなら、すぐさま魔王に失礼な発言をしたと謝罪していただろう。しかし謝罪するどころか益々怒りを強め、従うべき主に対してジト目すら向けている。
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