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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第33章 女神と魔王②
「追い払っている、と仰いましたが、人間たちを殺してはいないのですか?」

「殺さないようにはしている。人間たちは、ただ騙されているだけだからな」

「騙されて……いる? そ、それはどういうことでしょうか⁉」

 フィーネは、思わず前のめりになって魔王の言葉の真意を尋ねた。驚きのあまり、無意識のうちに手が彼の腕をぎゅっと掴んでしまう。

 魔王は、フィーネが掴んだ手を自身の手と重ねるだけで、彼女と視線を合せようとしなかった。いつもフィーネを優しく包み込む手は、どこか冷たく緊張しているように思える。

「お前たち人間は知らないだろう。女神ピアチェは二十年前まで、魔族と共にこのディザニアで暮らしていたのだ」

 主の口から語られたのは、フィーネ、いや人間たちにとって未知の物語――魔族と女神、そして魔王と女神との関係だった。
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