パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第33章 女神と魔王②

　千年ほど前、この世界はラファという名の邪神に目を付けられ、滅ぼされようとしていた。

　ラファは、その邪悪さから神々の地を追放された女神で、この世界を支える精霊たちを使役し、力を奪っていたのだ。
　人間も魔族も、滅びに向かう世界に恐怖し、引き起こされる災厄によって数を減らしていく。
　特に魔族は絶滅の危機にすら陥った。

　そんな世界を救ったのが、母神ミシティディアの命により、神々の地からラファを消滅させるためにやってきた、女神ピアチェ。

　ピアチェによって邪神ラファは倒された。
　が、残ったこの世界を存続させるほど、精霊たちに力が残っていなかった。

　せっかくラファを倒したのに、このままだと世界が滅びてしまう。

　強大な力を有する女神は、自身の力の根源を精霊たちと繋げることで、精霊たちを生かし、世界を滅びから救ったのだという。