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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第5章 魔王⑤
相手を敵だと思えば思うほど、寂しげに笑う男の表情が脳裏をよぎった。
自分を襲っている相手なのに、彼を拒絶しようとすると、理由なき罪悪感が胸の奥で疼きだす。
拒絶したい。
拒絶したくない。
相反する感情がフィーネの中でぶつかり、どちらの気持ちが本物なのか分からなくなる。
(それに、何だか身体も……へん)
胸を攻められ、始めは刺激でしか無かったそれが、次第に気持ち良さを含んだ快楽へと変化していく。物足りないとばかりに、下腹部の奥がキュンと締まった。
「あっ、あっ……やっ、おやめ……ください……」
拒絶を含んだ艶声を奏でながらも、両腿が切なそうに動いてしまう。
その時、男の片手がフィーネから離れたかと思うと、寝衣の腰ひもをシュルリと解いた。
胸から顔をあげた魔王が、腰ひもを片手に呟く。
「やはり、手が邪魔だな」
自分を襲っている相手なのに、彼を拒絶しようとすると、理由なき罪悪感が胸の奥で疼きだす。
拒絶したい。
拒絶したくない。
相反する感情がフィーネの中でぶつかり、どちらの気持ちが本物なのか分からなくなる。
(それに、何だか身体も……へん)
胸を攻められ、始めは刺激でしか無かったそれが、次第に気持ち良さを含んだ快楽へと変化していく。物足りないとばかりに、下腹部の奥がキュンと締まった。
「あっ、あっ……やっ、おやめ……ください……」
拒絶を含んだ艶声を奏でながらも、両腿が切なそうに動いてしまう。
その時、男の片手がフィーネから離れたかと思うと、寝衣の腰ひもをシュルリと解いた。
胸から顔をあげた魔王が、腰ひもを片手に呟く。
「やはり、手が邪魔だな」