この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第35章 名前①
 何故なら、風で揺れる銀髪の隙間から覗く耳たぶが、真っ赤になっていたからだ。

 先ほどまでしっかりフィーネに合わされていた視線も、どこか落ち着きなく揺れているように思える。

(もしかして……私に名前を呼ばれて照れていらっしゃる?)

 そう思ったら、心のそこから優越感が込み上げてきた。
 あの強大な力の持ち主を、自分のたった一言が動揺させていると思うと、堪らなくなる。

 フィーネは魔王の首元に腕を絡めて抱きしめると、真っ赤になった耳元で名を呼んだ。

「……ソル」

 いつも冷然としている彼の表情が、どれ程の変化を見せてくれるのか楽しみだった。それに、今まで彼によって仕掛けられてきた淫らな悪戯の、ちょっとした仕返しにもなると思ったのだ。

(きっと、もっともっと動揺されるに違いないわ)

 そう思い、ふふっと心の中で意地悪く笑った。しかしフィーネの考えなど、御見通しだったのだろう。
/528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ