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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第36章 名前②
(いくらなんでも……外でなんて……)

 理性は拒絶しても、すっかり快楽を刻み付けられた身体は、舌を絡み合わせているだけで反応を示し、彼を迎え入れようと準備を始め出した。

 刺激が欲しいと秘所が疼き、ナカが収縮をするのを感じながら、辛そうに両腿が動かす。

(キス……されているだけなのに……もうこんなに……)

 自分の身体が、すっかり淫らな欲望に正直になってしまい、恥ずかしくて堪らなくなる。

 そうしている間にも、ソルはフィーネの口内を犯しながら、その手を胸の膨らみへと移動させた。

 そして服の上から爪を立て、一番刺激を感じる部分を擦る。

「んっ、んんっ!」

 布越しに与えられる刺激に、フィーネの胸が浮いた。唇が塞がれているため、くぐもってはいるが嬉しそうな甲高い声が鼻を抜けていく。

 ソルは唇を離すと、胸の突起を弄られて気持ちよさそうに声を上げるフィーネに、意地悪く話しかける。
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