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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第38章 拒絶①
「だ、大丈夫?」
声を掛けながら転倒した少年の様子を見る。何処も怪我をしていなさそうで、ホッと胸を撫で下ろしたが、次の瞬間、彼が飛び出してきた草陰から新たな人影が飛び出してきたのだ。
「ほら、見つかっちゃったじゃねーかよ!」
赤毛の少年の前に立ち、少し苛立った様子を見せながら。
庭に侵入してきたのは、二人の少年だった。
人間の容貌と変わらない赤毛の少年と、毛深く鋭い爪が生えている腕を持つ快活そうな金髪の少年だ。
魔族の特徴がよく出ている子どもだと思ったが、鋭い爪をもっていても、振りかざす凶暴性がないのをフィーネは知っている。
二人に近づくと、彼らはビクッと身体を震わせて彼女を見つめ返した。
恐怖で瞳が見開かれている。
そんな子供たちの様子がおかしくて、フィーネはつい笑ってしまった。
声を掛けながら転倒した少年の様子を見る。何処も怪我をしていなさそうで、ホッと胸を撫で下ろしたが、次の瞬間、彼が飛び出してきた草陰から新たな人影が飛び出してきたのだ。
「ほら、見つかっちゃったじゃねーかよ!」
赤毛の少年の前に立ち、少し苛立った様子を見せながら。
庭に侵入してきたのは、二人の少年だった。
人間の容貌と変わらない赤毛の少年と、毛深く鋭い爪が生えている腕を持つ快活そうな金髪の少年だ。
魔族の特徴がよく出ている子どもだと思ったが、鋭い爪をもっていても、振りかざす凶暴性がないのをフィーネは知っている。
二人に近づくと、彼らはビクッと身体を震わせて彼女を見つめ返した。
恐怖で瞳が見開かれている。
そんな子供たちの様子がおかしくて、フィーネはつい笑ってしまった。