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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第38章 拒絶①
「ふふっ、そんなに怖がらないで? 大丈夫よ。こんなところまで冒険しにきたのかしら?」
フィーネは出来る限り優しく声を掛けた。
ここは城の敷地内なのだ。
そう簡単に入って来れる場所ではないはずだが、子どもにしか通れない秘密の抜け穴でもあるのかもしれない。
目の前の女性が笑ったので、子どもたちは顔を見合わせるとホッとした表情を浮かべた。
そして、赤髪の少年が口を開いた。
「あのね、僕たちピアチェ様に会いに来たの。あなたがピアチェ様ですか?」
「えっ? ち、違うけれど……」
突然女神かと尋ねられ、フィーネは困惑した声色のまま返答した。
彼女の返答に、金髪少年が赤毛少年にほれ見たことかと言わんばかりに噛みつく。
「やっぱり嘘じゃないか! ピアチェ様がいるなんて……」
「う、嘘じゃないよ! 昔、ピアチェ様がここに住んでいらっしゃったんだよ!」
金髪少年の言葉に、必死で反論する。
フィーネは出来る限り優しく声を掛けた。
ここは城の敷地内なのだ。
そう簡単に入って来れる場所ではないはずだが、子どもにしか通れない秘密の抜け穴でもあるのかもしれない。
目の前の女性が笑ったので、子どもたちは顔を見合わせるとホッとした表情を浮かべた。
そして、赤髪の少年が口を開いた。
「あのね、僕たちピアチェ様に会いに来たの。あなたがピアチェ様ですか?」
「えっ? ち、違うけれど……」
突然女神かと尋ねられ、フィーネは困惑した声色のまま返答した。
彼女の返答に、金髪少年が赤毛少年にほれ見たことかと言わんばかりに噛みつく。
「やっぱり嘘じゃないか! ピアチェ様がいるなんて……」
「う、嘘じゃないよ! 昔、ピアチェ様がここに住んでいらっしゃったんだよ!」
金髪少年の言葉に、必死で反論する。