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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第39章 拒絶②
彼の気持ちが、女神にあるのではないか、自分は女神の身代わりにされているのではないかという不信感。
以前アンジェラとピアチェの花について話した記憶も、不信感を強くする。
花に女神の名を付けた理由を、魔王の信仰深さと解釈したフィーネに対し、アンジェラはどこか悲しそうに言葉を詰まらせた。
(もしかしてアンジェラさんは、ピアチェ様とソルの関係を知っていて……信仰深いのではなく、愛する人の名をつけたと知っていたから……)
だから、悲しそうにしたのだろうか?
考えれば考えるほど、思考はフィーネにとって悪い情報を引き出してくる。
そもそも、子どもの話なのだ。
勘違いも大いにあり得るのに。
そう思っても、フィーネの心が晴れることは無かった。
胸に溜まった鉛のように重い空気を吐き出した時、
以前アンジェラとピアチェの花について話した記憶も、不信感を強くする。
花に女神の名を付けた理由を、魔王の信仰深さと解釈したフィーネに対し、アンジェラはどこか悲しそうに言葉を詰まらせた。
(もしかしてアンジェラさんは、ピアチェ様とソルの関係を知っていて……信仰深いのではなく、愛する人の名をつけたと知っていたから……)
だから、悲しそうにしたのだろうか?
考えれば考えるほど、思考はフィーネにとって悪い情報を引き出してくる。
そもそも、子どもの話なのだ。
勘違いも大いにあり得るのに。
そう思っても、フィーネの心が晴れることは無かった。
胸に溜まった鉛のように重い空気を吐き出した時、