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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第39章 拒絶②
「あ……あぁ……も、申し訳……ございません……」
「やめろ、フィーネ! そんな謝り方をするな!」
大声を上げ、ソルがフィーネを抱きしめた。
そんな彼を、フィーネはどこか虚ろな表情で見つめ返す。
何故、彼が怒るのか分からなかった。
「一体どうした! 私とお前は、謝罪に土下座を要するような主従関係ではなくなったはず……だろ?」
フィーネを抱きしめる腕に力がこもる。
少しの沈黙の後、フィーネは独白のように弱々しく呟いた。
「あなた様にとってわたしは……女神ピアチェ様の……身代わりなのでしょうか?」
「な、なにを言って……」
ソルの身体が一瞬小さく跳ね、戸惑いの反応をみせたのを、フィーネは見逃さなかった。
彼の腕を掴み、少し身体を離すと、真っ直ぐにソルを見つめる。
「やめろ、フィーネ! そんな謝り方をするな!」
大声を上げ、ソルがフィーネを抱きしめた。
そんな彼を、フィーネはどこか虚ろな表情で見つめ返す。
何故、彼が怒るのか分からなかった。
「一体どうした! 私とお前は、謝罪に土下座を要するような主従関係ではなくなったはず……だろ?」
フィーネを抱きしめる腕に力がこもる。
少しの沈黙の後、フィーネは独白のように弱々しく呟いた。
「あなた様にとってわたしは……女神ピアチェ様の……身代わりなのでしょうか?」
「な、なにを言って……」
ソルの身体が一瞬小さく跳ね、戸惑いの反応をみせたのを、フィーネは見逃さなかった。
彼の腕を掴み、少し身体を離すと、真っ直ぐにソルを見つめる。