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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第40章 拒絶③
触れ合う温かさを、愛される喜びを知った今、それすらも出来なくなっていた。
馬が止まった。
目の前には、光り輝く結界が広がっている。とうとう国境までやってきたのだ。
結界を抜ければ、サテアナ国に戻ることが出来る。
フィーネは馬を降りると、小さな荷物を背負い、馬の鼻を元来た道の方向に向けて尻を叩いた。
馬が驚き、走っていく。きちんと城まで戻ってくれるだろう。
フィーネは右手を出して光のカーテンに触れた。
ソルの説明によると、ディザニア国からサテアナ国に入るなら、結界を抜けられるはず。
その時、
「フィーネ‼」
「きゃあっ!」
男の叫び声と共に、フィーネの身体が後ろから抱きしめられた。咄嗟の出来事に悲鳴を上げ、細い身体をよじらせたが、彼女を抱きしめたものの力は強く、抵抗出来ないまま後ろを向かされてしまう。
馬が止まった。
目の前には、光り輝く結界が広がっている。とうとう国境までやってきたのだ。
結界を抜ければ、サテアナ国に戻ることが出来る。
フィーネは馬を降りると、小さな荷物を背負い、馬の鼻を元来た道の方向に向けて尻を叩いた。
馬が驚き、走っていく。きちんと城まで戻ってくれるだろう。
フィーネは右手を出して光のカーテンに触れた。
ソルの説明によると、ディザニア国からサテアナ国に入るなら、結界を抜けられるはず。
その時、
「フィーネ‼」
「きゃあっ!」
男の叫び声と共に、フィーネの身体が後ろから抱きしめられた。咄嗟の出来事に悲鳴を上げ、細い身体をよじらせたが、彼女を抱きしめたものの力は強く、抵抗出来ないまま後ろを向かされてしまう。