この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第42章 監禁②
胴に食い込むように縛られた鎖の先には、大きな錠がかけられており、鍵がなければ拘束を解くことが出来なさそうだ。
そしてフィーネ自身は、部屋の壁に打ち付けられた鎖に両手を繋がれ、自由を奪われている状態だった。
陰湿な密室だが、この場所に見覚えがあった。
(ここは、聖地の地下牢だわ)
過去に、彼女を襲った男たちが収監されていたことを思い出す。
聖地に戻って来た。
このような、最悪ともいえる形で。
その時、気を失っていたソルが身じろぎした。
フィーネの思考が、一瞬にして彼への心配で一杯になった。
「ソル‼」
すぐにでも彼に駆け寄りたい。
その身を癒したい。
しかし、両手の鎖がそれを許さない。拘束が緩まないか、何度も激しく打ち付けてみたが、フィーネの手首に傷がついただけだった。
鎖の音を聞いたのだろう。
そしてフィーネ自身は、部屋の壁に打ち付けられた鎖に両手を繋がれ、自由を奪われている状態だった。
陰湿な密室だが、この場所に見覚えがあった。
(ここは、聖地の地下牢だわ)
過去に、彼女を襲った男たちが収監されていたことを思い出す。
聖地に戻って来た。
このような、最悪ともいえる形で。
その時、気を失っていたソルが身じろぎした。
フィーネの思考が、一瞬にして彼への心配で一杯になった。
「ソル‼」
すぐにでも彼に駆け寄りたい。
その身を癒したい。
しかし、両手の鎖がそれを許さない。拘束が緩まないか、何度も激しく打ち付けてみたが、フィーネの手首に傷がついただけだった。
鎖の音を聞いたのだろう。