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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第42章 監禁②
うっすら瞳を開けたソルが、弱々しく微笑んだ。
「フィーネ、やめろ。お前の手首にいらぬ傷がつく……」
「私の傷など、どうでもいいのです! 今はあなた様の傷を、何とかしなければ……この縛めさえ解ければ……」
忠告を無視し何度も鎖を引っ張ったが、びくともしない。
無駄だと悟ったフィーネは、悔しそうに唇を噛むと、両手から力を抜いた。
荒ぶる彼女が落ち着いたと見たソルは、自分たちの身に何があったのかを話してくれた。
フィーネがソルの手を振り払い、結界を出た瞬間、ガーランドとララがどこからともなく現れ、彼女を捕らえたのだ。
ソルは、咄嗟に彼女に守護魔法をかけた。しかし、魔法の効果によってダメージを受けたガーランドが逆上し、フィーネの後頭部を剣の鞘で殴りつけてしまった。
気を失ったフィーネを人質に取られたソルは、彼らの命令に逆らえず、投降したのだという。
「フィーネ、やめろ。お前の手首にいらぬ傷がつく……」
「私の傷など、どうでもいいのです! 今はあなた様の傷を、何とかしなければ……この縛めさえ解ければ……」
忠告を無視し何度も鎖を引っ張ったが、びくともしない。
無駄だと悟ったフィーネは、悔しそうに唇を噛むと、両手から力を抜いた。
荒ぶる彼女が落ち着いたと見たソルは、自分たちの身に何があったのかを話してくれた。
フィーネがソルの手を振り払い、結界を出た瞬間、ガーランドとララがどこからともなく現れ、彼女を捕らえたのだ。
ソルは、咄嗟に彼女に守護魔法をかけた。しかし、魔法の効果によってダメージを受けたガーランドが逆上し、フィーネの後頭部を剣の鞘で殴りつけてしまった。
気を失ったフィーネを人質に取られたソルは、彼らの命令に逆らえず、投降したのだという。