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第43章 女神①

「ピアチェが愛した男の生まれ変わり、それが私だ。彼女がラファに殺された時、今度は私が探し出すと誓った。そして……やっとお前を見つけたのに……」
　
　穏やかだった表情が次第に歪み、苦しそうに眉根が寄った。苦しい胸の内を吐露するように、ソルが言葉を続ける。

　純潔を捧げた者に、強大な力と癒しを与える聖女の存在を知った時、ソルは確信した。

　彼女こそ、ピアチェの生まれ変わりだと。

　いずれ勇者の献上品として、見知らぬ男にその身を捧げることを知り、フィーネを救うため聖地へと赴いた。
　
　封印されたフィーネを一目見た瞬間、魂が震えた。

　ピアチェとは違った容姿だったが、一瞬にして心を奪われ、湧き上がる愛おしさで脳内が一杯になった。

　目の前の女が、前世からの恋人なのだと、彼のあらゆる感覚が告げていた。