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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第44章 女神②
(彼は……私を身代わりとして愛していたわけじゃなかった……)
真っ直ぐでブレることのない彼の想いに、今まで抱いていた不信感も、酷い嫉妬心も、全てが溶けてなくなっていく。
「申し訳ありませんでした……あなた様の気持ちを疑ってしまって……あなたは何も……変わらなかったというのに……」
本当に愚かだった。
ただ後悔と自責の念が積もっていく。
ソルは穏やかな表情を浮かべながら、黙って首を横に振った。そして少し期待を込めた視線で、フィーネを見つめる。
「これが全ての真実だ。何かお前の心にひっかかるものはないか?」
ピアチェと自分の関係をきっかけに、彼女の記憶が戻るのを期待しているのだろう。
しかし、魔王の言葉にフィーネは申し訳なさそうに頭を下げた。
真っ直ぐでブレることのない彼の想いに、今まで抱いていた不信感も、酷い嫉妬心も、全てが溶けてなくなっていく。
「申し訳ありませんでした……あなた様の気持ちを疑ってしまって……あなたは何も……変わらなかったというのに……」
本当に愚かだった。
ただ後悔と自責の念が積もっていく。
ソルは穏やかな表情を浮かべながら、黙って首を横に振った。そして少し期待を込めた視線で、フィーネを見つめる。
「これが全ての真実だ。何かお前の心にひっかかるものはないか?」
ピアチェと自分の関係をきっかけに、彼女の記憶が戻るのを期待しているのだろう。
しかし、魔王の言葉にフィーネは申し訳なさそうに頭を下げた。