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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第44章 女神②
「初めて聖地で出会った時、私は拒絶しながらも、あなたを受け入れていたのです。敵なのに、憎むべき相手なのにと、ずっと不思議でたまらなかった。でも今なら分かる。私は……初めて出会った時から、あなたに惹かれていた……」
記憶が失われ、前世からの繋がりを忘れても、心は覚えていた。
長い時間を共に生き続けて来た、愛する人の存在を。
ディザニア国で、彼と過ごした日々を。
それほどソルを愛していた自分を、誇りに思う。
「ありがとう、ソル。私を救ってくれて……私を助けてくれて。前世の記憶なんて関係ない。私は……フィーネは、気持ちが溢れて止まらなくなるくらいあなたを……愛しています」
口を閉じた瞬間、目の前の現実が揺らぎ、離れの庭の光景が現れた。
記憶が失われ、前世からの繋がりを忘れても、心は覚えていた。
長い時間を共に生き続けて来た、愛する人の存在を。
ディザニア国で、彼と過ごした日々を。
それほどソルを愛していた自分を、誇りに思う。
「ありがとう、ソル。私を救ってくれて……私を助けてくれて。前世の記憶なんて関係ない。私は……フィーネは、気持ちが溢れて止まらなくなるくらいあなたを……愛しています」
口を閉じた瞬間、目の前の現実が揺らぎ、離れの庭の光景が現れた。