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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第49章 治療①
ここまで来たら、街道までランタンの光は届かないだろう。そう思い、地面に落ちている落ち葉を集めると、その上に自身が羽織っていたフード付きのマントを被せた。
馬からずり落ちそうになっているソルの身体を支えながら、木の幹を背もたれにして、マントの上に彼を乗せる。
ランタンの光に照らされだ彼の姿が浮かび上がる。
すっかり変わり果てた姿に、フィーネの目頭が熱くなった。
強く抱きつきたい気持ちを抑えながら、全ての体重を木に預けている彼の前に座り込むと、頭を下げた。
「ソル……今まで何も出来なくて……見ているだけで……本当にごめんなさい……もっと早くあなたを助けてあげられたら良かったのに!」
「何を言っている、フィーネ。お前の気持ちは……分かってい……た。私のために、辛い思いをさせて……危険な橋を渡らせて……すまなかった……」
「あなたと比べたら、私の身に起こったことなんて、大したことじゃないわ! あなたと……比べたら……」
馬からずり落ちそうになっているソルの身体を支えながら、木の幹を背もたれにして、マントの上に彼を乗せる。
ランタンの光に照らされだ彼の姿が浮かび上がる。
すっかり変わり果てた姿に、フィーネの目頭が熱くなった。
強く抱きつきたい気持ちを抑えながら、全ての体重を木に預けている彼の前に座り込むと、頭を下げた。
「ソル……今まで何も出来なくて……見ているだけで……本当にごめんなさい……もっと早くあなたを助けてあげられたら良かったのに!」
「何を言っている、フィーネ。お前の気持ちは……分かってい……た。私のために、辛い思いをさせて……危険な橋を渡らせて……すまなかった……」
「あなたと比べたら、私の身に起こったことなんて、大したことじゃないわ! あなたと……比べたら……」