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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第50章 治療②
 しかし彼の視線はすでに、ズボンの中に入れられた白い手に向けられていた。

 自身を慰める姿を見られ、フィーネの顔全体が熱を帯びる。

 だが今手を出すと、愛液で濡れた手を彼の前に晒すことになると思い、どうすることもできない。

 恥ずかしさで声を発することの出来ない彼女に対し、ソルは意地悪く笑いかけた。

「確か……これは治療ではなかったか?」

「も、もちろん治療です! だから……私も準備をしないと……」

「……準備か……確かにそうだな」

 彼の口元が緩んだ。

 ゆっくりとフィーネに手を伸ばしたかと思うと、服の中に手を入れ胸を掴んだのだ。

 下着の隙間から、胸の敏感な部分を探られ、胸が反り返った。

「んぁっ! あっ、う……だめっ……! あなたのからだ……がっ……」

 満身創痍の彼は、腕をあげるのも辛いはず。
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