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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第55章 目覚め③
聖女ララの突然の変貌に驚き、ガーランドは尻もちをついた。しかし、邪神の姿から視線を逸らすことが出来ずにいる。
そんな彼を嘲笑うと、紫に染まった唇を開いた。
「私は女神ラファ。世界に滅びをもたらす者だ」
「滅びだ……と?」
「ラファは邪神だ。大昔、この世界を滅ぼそうとし、女神ピアチェによって死の直前まで追いつめられたのだ」
ガーランドの問いに、ソルが答える。
その回答に、ガーランドの瞳が怒りに燃えた。
「そんな伝承、人間には伝えられていないっ! お前たち魔族の捏造だろっ⁉」
「……信じるも信じないもお前次第だ。どちらにしても……この姿を見れば、どちらが聖なる者か鈍いお前たち人間にも分かるだろう」
そう言って、ソルはフィーネを見つめた。
女神に対する尊敬や崇拝ではなく、彼女に心を奪われた一人の男の、恋慕に満ちた熱い視線を注ぐ。
そんな彼を嘲笑うと、紫に染まった唇を開いた。
「私は女神ラファ。世界に滅びをもたらす者だ」
「滅びだ……と?」
「ラファは邪神だ。大昔、この世界を滅ぼそうとし、女神ピアチェによって死の直前まで追いつめられたのだ」
ガーランドの問いに、ソルが答える。
その回答に、ガーランドの瞳が怒りに燃えた。
「そんな伝承、人間には伝えられていないっ! お前たち魔族の捏造だろっ⁉」
「……信じるも信じないもお前次第だ。どちらにしても……この姿を見れば、どちらが聖なる者か鈍いお前たち人間にも分かるだろう」
そう言って、ソルはフィーネを見つめた。
女神に対する尊敬や崇拝ではなく、彼女に心を奪われた一人の男の、恋慕に満ちた熱い視線を注ぐ。