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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第56章 魔王と勇者
欠片でも、この男を見逃してもいいと考えた、浅はかな考えを恥じため息をついた。
ソルの余裕に満ちた反応に、ガーランドの瞳が怒りに燃える。
「そうやって余裕ぶってるが、今まで俺がどれだけララ……いや、邪神ラファに力を注がれてきたと思っている? 人間にはない力を俺は手に入れているんだ! それに比べてお前はどうだ? フィーネの力をほとんど失い、ピアチェの力はなくなった! お前に勝ち目などないっ‼」
剣を向けるガーランドの身体からは、ラファに似た禍々しいオーラが発されていた。
邪神に注がれていた力。確かに、並大抵の力ではない。
サテアナ国で、ガーランドに勝てる者はいないといっても過言ではないだろう。
しかし、
「……勝ち目などない? 貴様、私を何だと思っている……」
翠色の瞳を見開き、ソルは勇者と名乗る男を嘲笑った。
ソルの余裕に満ちた反応に、ガーランドの瞳が怒りに燃える。
「そうやって余裕ぶってるが、今まで俺がどれだけララ……いや、邪神ラファに力を注がれてきたと思っている? 人間にはない力を俺は手に入れているんだ! それに比べてお前はどうだ? フィーネの力をほとんど失い、ピアチェの力はなくなった! お前に勝ち目などないっ‼」
剣を向けるガーランドの身体からは、ラファに似た禍々しいオーラが発されていた。
邪神に注がれていた力。確かに、並大抵の力ではない。
サテアナ国で、ガーランドに勝てる者はいないといっても過言ではないだろう。
しかし、
「……勝ち目などない? 貴様、私を何だと思っている……」
翠色の瞳を見開き、ソルは勇者と名乗る男を嘲笑った。