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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第57章 再会①
「フィーネ、お前に……会いたい……」

 ベッドに腰掛け、組んだ両手で顔を覆うと、ソルは泣きそうな声色で呟いた。
 彼女を、ひと時も忘れたことはない。

 ともに過ごした思い出に触れるたび、恐ろしいほど深い後悔に身も心を沈んでいく。それなのにこの場所を訪れることを、彼女との思い出に浸ることを、やめられない。

 それが、さらに自身の心を傷つける行為だとは分かっていても。

 世界にとって、フィーネが女神の力を取り戻したことは、喜ぶべきもの。

 今抱く気持ちは、自分勝手なもの。

 だけど苦しくて堪らない。
 後悔と自責の念だけが、ずっと心を苛み続けていた。

(そろそろ、城に戻らなければ……)

 最近、アンジェラたちの干渉が多くなった気がする。

 魔族は、精神的負荷に弱い。
 魔王であるソルは、他の魔族たちよりも強いほうではあるが、それでもこの状態が長く続けばやがては心の病で倒れてしまう。
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