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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第59章 再会③
顏に熱が集まり、まともに母神の顏が見れなくなる。が、嘘をつくわけにもいかず、頷く動きで彼女の言葉を肯定する。
ミシティディアの表情がぱっと明るく花開き、まるで愛する者がいることを歓迎するように、フィーネを強く抱きしめた。
「とても素晴らしいことですよ、ピアチェ。ならば早くその者の元に戻らなければ」
「で、でも……帰り道が分からないのです。ラファとの戦いで、あの世界とはあまりにも離れてしまいましたから……」
戻る、という言葉に、フィーネは再び泣きそうに顔を歪めながら首を横に振った。身体は癒えても、帰り道が分からなければどうすることも出来ない。
しかし、ミシティディアが浮かべる表情は崩れない。むしろ、気づいていないのかと言わんばかりに、いたずらっ子のように瞳を輝かせながら、フィーネの後ろを指さした。
彼女に促され、後ろを振り向くと、
ミシティディアの表情がぱっと明るく花開き、まるで愛する者がいることを歓迎するように、フィーネを強く抱きしめた。
「とても素晴らしいことですよ、ピアチェ。ならば早くその者の元に戻らなければ」
「で、でも……帰り道が分からないのです。ラファとの戦いで、あの世界とはあまりにも離れてしまいましたから……」
戻る、という言葉に、フィーネは再び泣きそうに顔を歪めながら首を横に振った。身体は癒えても、帰り道が分からなければどうすることも出来ない。
しかし、ミシティディアが浮かべる表情は崩れない。むしろ、気づいていないのかと言わんばかりに、いたずらっ子のように瞳を輝かせながら、フィーネの後ろを指さした。
彼女に促され、後ろを振り向くと、