この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第60章 再会④
 それに、これ以上苦しむフィーネを見たくなかった。

 ぎゅっと両手を握ると、ソルは光の亀裂の真下に立った。
 たくさんの銀色の光が吹き抜けていく中、両手を伸ばしながら叫ぶ。

「私が覚えている、お前の姿を! 伝えられるはずだ! だから……」

 忘れるわけがない。
 忘れられるわけがない。

 ――最愛の人の姿を。

「私の元へ戻って来い、フィーネ‼」

 ソルがさらに手を伸ばす。
 
 たくさんの銀色の光が舞い散る中で、ひときわ輝く光の玉へ。

 大きな手が光に触れると、ソルの脳内にフィーネとの思い出が走馬灯のように流れた。

”とても……嬉しい……私も……私も同じ気持ちを抱いていました。あなた様を……愛しています” 

 ディザニアで想いを伝えた時、涙を流しながら微笑む彼女の表情を思い出す。

”前世の記憶なんて関係ない。私は……フィーネは、気持ちが溢れて止まらなくなるくらいあなたを……愛しています”
/528ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ