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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第60章 再会④
それに、これ以上苦しむフィーネを見たくなかった。
ぎゅっと両手を握ると、ソルは光の亀裂の真下に立った。
たくさんの銀色の光が吹き抜けていく中、両手を伸ばしながら叫ぶ。
「私が覚えている、お前の姿を! 伝えられるはずだ! だから……」
忘れるわけがない。
忘れられるわけがない。
――最愛の人の姿を。
「私の元へ戻って来い、フィーネ‼」
ソルがさらに手を伸ばす。
たくさんの銀色の光が舞い散る中で、ひときわ輝く光の玉へ。
大きな手が光に触れると、ソルの脳内にフィーネとの思い出が走馬灯のように流れた。
”とても……嬉しい……私も……私も同じ気持ちを抱いていました。あなた様を……愛しています”
ディザニアで想いを伝えた時、涙を流しながら微笑む彼女の表情を思い出す。
”前世の記憶なんて関係ない。私は……フィーネは、気持ちが溢れて止まらなくなるくらいあなたを……愛しています”
ぎゅっと両手を握ると、ソルは光の亀裂の真下に立った。
たくさんの銀色の光が吹き抜けていく中、両手を伸ばしながら叫ぶ。
「私が覚えている、お前の姿を! 伝えられるはずだ! だから……」
忘れるわけがない。
忘れられるわけがない。
――最愛の人の姿を。
「私の元へ戻って来い、フィーネ‼」
ソルがさらに手を伸ばす。
たくさんの銀色の光が舞い散る中で、ひときわ輝く光の玉へ。
大きな手が光に触れると、ソルの脳内にフィーネとの思い出が走馬灯のように流れた。
”とても……嬉しい……私も……私も同じ気持ちを抱いていました。あなた様を……愛しています”
ディザニアで想いを伝えた時、涙を流しながら微笑む彼女の表情を思い出す。
”前世の記憶なんて関係ない。私は……フィーネは、気持ちが溢れて止まらなくなるくらいあなたを……愛しています”