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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第63章 これから③
「そっ……ソル……」

「欲しいのか?」

 耳元で囁かれただけなのに、下腹部の熱が弾けそうになる。
 羞恥心が肉欲に抗おうとするが、湧き上がる快楽への渇望によって抵抗力を失っていく。

 ソルの舌が、耳輪をなぞった。

「気持ちよくなりたいのだろ? 素直になれ、フィーネ」

 その言葉に、理性が本能に屈服した。

「……気持ちよく……して……もっともっと……あなたが……ほしい」
 
「……良く言えたな、フィーネ」

 次の瞬間、欲しかった刺激が身体を走った。

「あっ、あっあぁっ! 気持ち……いい……」

「それでいい。もっとやろう」

「ふぁあっ! もっと、んぁっ、気持ちよくなっちゃうからっ……そ、それ以上は……」

 片胸だけでも抗いがたい快感なのに、両胸を同時に攻められ、一瞬にして理性が溶かされてしまう。
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