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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第68章 これから⑧
 そんな彼女に愛おしさを感じたのか、重なっていたフィーネの手を握ると、その甲にソルが唇を落とす。

 そんな小さな触れ合いが嬉しくて、愛おしくて堪らない。

 たくさん愛された。
 何度も何度も、快楽の限界を刻みつけられた。
 受け止めきれないくらいの愛を、この身に注がれた。

 その証拠に、少し身体を動かすだけで、ナカから溢れた精が零れ落ち、内腿を伝ってシーツに落ちる。

 これほどになるまで、どれだけ交わったのだろう。

 時折意識が跳んでいたフィーネには分からなかった。

(でも……私もあんな恥ずかしいことをたくさん……)

 先ほどまでの激しい交わりを思い出し、頰が急激に熱くなる。

 快楽に侵され、正常な判断が出来なかったとはいえ、酷い姿をソルに見られてしまった。

 初めての身体だというのに、だ。
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