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勇者の献上品である聖女は、魔王に奪われその身に愛をそそがれる
第69章 女神の名をもつ花
 視界に映るのは、二人の姿を見上げる大勢の魔族たち。婚姻式を終え、夫婦となった二人を一目見ようと集まったのだ。

「おめでとうございます!」

「お二人のこれからに、女神ピアチェ様の祝福がありますように!」

 彼らは、フィーネたちの姿が現れると、歓声をあげた。

 ここから一人一人の表情は分からないが、この場を包み込む明るい空気が、皆の祝福を伝えてくれる。

 感激で言葉が出ない。
 目の前の景色が滲み、揺らいでいく。

「フィーネ、その祝福のブーケを皆に投げてやれ」

 ソルはフィーネが握る真っ赤なブーケに視線を向けた。
 
 ピアチェの花で作られたブーケに。

 花嫁の投げるブーケを手に入れた者は、幸せが訪れると言われている。なので婚姻式の際には、花嫁は自身の幸せのおすそ分けとして、祝福のブーケを投げるのだ。

 指で涙を拭いながら、フィーネが頷く。
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