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rena's room ☕ breaktime
第2章 Request1┈*★*┈唇に媚薬
~~~誰だてめぇは!!
「ひ、姫宮さんなぜここに…!」
俺の顔にとんでもねぇ死相が浮かんだのを
瞬時に察知した蘭が、すかさず姫宮に問いただす。
「30分前会社の前で別れて、そのままお帰りになったはずでは…」
「 ‟ 今夜はデートなんです ”
‟ ○○○公園前の桜並木がライトアップして超綺麗なんです ”
‟ 今夜が1番の見ごろです ” 」
「……!!」
「どっかの誰かに1日中惚気を聞かされてアピられたもんだから
そんなに良いなら行ってやろ~っと思い立って」
「び、尾行してきたってことですか!?」
「人聞き悪ぃこと言うな。
こんな人混みで追いかけられるわけねーし」
左隣りでひょうひょうと回答する、このイケメンに
チラチラと周りの女の視線が集まってくる。
……サラリーマンを象徴するスーツ姿が多い中
撮影帰りのモデルかよってツッコミたくなる恰好。
気配に敏感な方なのに、なんで気付かなかった?
こいつが自分で言った通り、今偶然来たばかりか?
それなら何も聞かれてねぇってこと……
‟ 俺もお前にもっと惚れてもらえるように、頑張るわ ”
・・・ブチッ