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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
* * *
『美和、悪い』
夜の7時。
1人で待ち合わせ場所に向かう途中。
私の呼び名が敬称略なのは、返って親しみを感じるから嬉しい。
電話の向こうから、普段通りの夏輝くんの声が響いた。
『俺もユーリも、突如至急案件ぶっ込まれて。
ようやく今一段落したところで……もうこんな時間か』
「お疲れ様、夏輝くん。
さっきね、千夏ちゃんからも連絡きたの。
2人も都合悪くなっちゃったんだって」
『マジか。あーこっちも陽菜からメール来てた。
ということは今日あと何人だ?』
夏輝くんと一緒に、私も頭の中でみんなの顔を思い浮かべる。
毎月固定の集まり以外にも、こうやって不定期な飲み会があって
誰がいつ来るかは毎回変わるんだけど、確か今日は……
『俺とユーリ、陽菜に千夏。
みんなドタキャンってことは……あとは蓮だけか』
「……!」