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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
再び歩き始めた足取りが、なんだか軽い。
元気にしてたかな。
今回の出張は、どこの国に行ってたのかな。
秋へと移り変わった今の季節、夜になると肌寒くなっているけど
久しぶりに会える蓮くんを思い浮かべて、心がほっこりしてくる。
─── そう、この時の私は
特別に何かを考えていたわけではなかった。
だけど
向こう側で夏輝くんが何かを察知するくらいに
今思い返せば……私は確実に浮かれていたんだと思う。
『……あー美和、あのさ』
少ししてから、声を落とした夏輝くんが咳払いをする。
『今日はお前らに会いたいって言った陽菜が発起人だ。
だから飲みはまた日を改めて…』
「? でももうすぐ時間だし
待ち合わせの時計台、あと少しで着くよ」
『まぁな。 ‟ 普通は ” サシ飲みくらい誰だってするし
しかも相手を知ってるからこそ、特に問題なんてねぇしな』
「……?」
『俺は正直どーでもいい。好きにしろって感じだけど…』
『あ~~夏輝ちょっと電話貸せバカ!!』