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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
『大きなお世話だってことは分かってるよ。
悪いことじゃねぇし、間違っても何かあるなんてことは1㎜も思わない』
街灯の光に照らされた、艶のある短い髪
昔から変わらない、精悍な顔立ちと
手元の携帯に視線を落とす、眼差し
なぜか焦ったような口調に変わったユーリ君の声も、遠くに聞こえてしまうくらい
彼の両隣りに立つ女性達と同じように、私の足は吸い寄せられていく。
『蓮も美和ちゃんも、超~~大事な友人!
心から信頼してるし、そーいう意味で言ってるんじゃない』
「……?」
『そーじゃないんだ。勘って言った方がいいのかな。
なんつーか俺と夏輝は 、逆に ‟ 俺らだから ” 分かるというかさ……』
頭が良くて、物事への考え方が明確。
言葉に詰まることなんて無い。
そんな彼らが
本来なら私に対しての警告や指摘を
相手を思いやる優しさから
濁して、選んで、敢えて慎重な言い方で伝えてくれていたのに……