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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方

「あの、蓮く…」
「夏輝から今夜行けないって連絡きたの、電話だった?」
「……えっ!?」
「その時ユーリとも話した?」
軽い口調で質問されて、頭が追い付かない間に
蓮くんはもうポケットから携帯を取り出していた。
「美和、どう?」
「う、うん…そうだけど…」
「だよな。ちょっと待ってて」
「……?」
私が1人取り残された感じで、蓮くんは誰かに電話をかけ始めた。
……なんとなく、なんとなくだけど
何かを察知したように思えるから……この流れは……!
「蓮くん。い、今2人とも仕事中だと思う」
「ドタキャンしたのあいつらだし。
謝る相手が此処にもう1人居るって、教えないとね」
「そ、それは、私が蓮くんに
来れないことを直接伝えるねって言ったから…」
「もしもしユーリ?」
あたふたしている私の前で、通話が始まってしまった。
そして
「……!」
……蓮くんの表情からスッと、笑みが消えた。

