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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
「── 残念だわ、お前」
「……!!」
「もう少し理解と対応力がある奴だと思ってたけど。
心から残念に思っている、今」
こ、声が……!
口調が、表情が……!
思わず後ずさりしてしまいそうな程
ダークなオーラをまとう蓮くんが、別人になってしまった。
「元気~?じゃねーよ。
声裏返ってるぞ。
残業って聞いても敢えて俺が電話した理由、分かるよな?」
初めて見るかもしれない、蓮くんが友達に淡々と怒る姿。
というより
今夜は仕事で来れなくなっちゃったわけだから
お、怒らなくても……っ
「は? ドタキャン?
そんなことの為にいちいち連絡するかよ」
「……!?」
「ユーリ、ちゃんと分かってんだろ。
だからこの電話に速攻出たくせに」
……えっ?
違う?
ど、どういうこと?
ユーリくんの声が聞こえなくても、私が焦ってしまう。
「……?」
ハテナマークを浮かべた私を、見ないまま
……蓮くんは小さく息を吐いた。
「美和を困らせるな」
「……!」
「いいか。
お前の予感や不安は、全部妄想で空想だ」
「……っ」
「二度とそんな誤解するなよ、ばかやろう」