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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
「……っ」
キュッと胸が締め付けられて、何も言えなくなってしまった。
私と反対側を向いて、蓮くんが自分の額に手を当てる。
「分かってるよ。
ただ、それを美和に言うことが間違ってるって話」
「………」
「はいはい、いいからもう騒ぐな。
もう少し夏輝の感性学んで、反省しろ」
ユーリくんが何かを必死に訴えているのか、うんざり顔の蓮くんだけど
しばらくすると……いつもの柔らかい表情に戻った。
「そうだな、それは同感。
……俺以上にヒメに気付くのはユーリ、いつもお前だよ」
「……!」
「あぁ、分かった。
仕事頑張れよ。夏輝にもよろしく」
……ヒメの名前が出て、再び心臓が跳ねる。
蓮くんが通話を切って振り返ったから、息が止まった。
「ったくユーリの奴。
中学生だって今時こんな会話しないっつーの」
苦笑しながらそう呟いた蓮くんと目が合う。
……胸が苦しくていっぱいになる。