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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方


「ごめんな、美和」
「……っ」
「ユーリが土下座して謝りたいってさ」


いつもの笑顔と優しい声に、途端に力が抜ける。


……蓮くんって
なんでいつも気付いて、分かってしまうんだろう。


それに、違うよ。
謝るのは私の方。


「ごめんなさい……蓮くん」

「なんで美和が謝るの」

「ちゃんと考えたらすぐに分かることなのに。
それに、蓮くんだけじゃなくて、瑠璃ちゃんにも……っ」


恥ずかしい。
心の底から本当に恥ずかしい。

仲間だからって、もう過去のことだからって
私自身が1番決めつけたらいけないことなのに


── 私が蓮くんと2人で会おうとするなんて
1秒だって……絶対に作ったらいけない時間なのに。


なんでいつも私ってこうなのかな……


「本当にごめんなさ…」
「美和って案外ネガティブだよね」
「……!」
「あ、ごめん声に出た」


軽く笑った蓮くんが、うっかりといった感じで白い歯を見せる。

……私がこんなにビクビクドキドキしているのを
まるで気にしていない様子で、こちらが拍子抜けしてしまう程だ。



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