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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方


「教祖様……」


普通に生きてるし
歴史に名を刻んだ偉人でもなんでも無いけど

瞳を閉じて、手を組んで
到着しているであろう、系列会社の方向へ祈りを捧げた。


あぁやっぱり時が経っても、私の救いはあの日の姫宮さんの助言だ。

色褪せることなく、より鮮明に
いつだって闇へ暴走する私の気持ちを、正しい方向へ導いてくれる。


「 ‟ 空想の世界を作り出して、必要のない焦りや悲しみを感じるな ”
後世に残したい名言だわ…

……!」


気付いたら、周りがザワザワしていた。

え、私?
あ、私ね?

そりゃそうよね。
突然近くで謎のパフォーマンスされたら、誰でも引くよね。


危ない危ない。
こんな醜態を会社の誰かに見られたら大変。

クールビューティーの名に傷がついてしまうし

こんな私を深く理解してくれる葵だとしても
きっとあんな感じで、酷く冷めた視線を浴びせられるに違いない……



「………」



あんな感じで

酷く冷めた

チベットスナギツネのような視線……







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