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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
「「………」」
お互いの距離、たった2m。
細身のダークスーツ
同系色で揃えたカラーシャツ
高そうねっていうか実際高価な革靴にビジネス鞄
この見るからに品高いエリートサラリーマンが
私の恋人で婚約者である瀬名葵ってことは、うん、数秒で気付いた。
だけど
お互いの間でなぜか若干の沈黙が流れたあと
口を開いた葵の第一声は、予測できなかった。
「……こんばん、は。」
「~~~!!」
なんだって!?
‟ こんばんは ” !?
確かに日が暮れた時の定番な挨拶だけど
あなたの場合は普段絶対に使わないでしょうが!
「いや悪い。間違えた」
「 ~~ ‟ こんなところで何してんだお前 " でしょ!?」
「そう、それだ。ここで何しているんですか」
「なんで敬語なのよ!」
「免疫ついてるはずなんだけど、ちょっと待て。メンタル整える」
~~彼女と会った途端に不安定って!!