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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
……私、こう見えても今年三十路なんですけど。
潜入ごっこしてると思われてたり
尾行してると勘違いされたり
葵sideからの私って、いったいどんな見え方されてるのかな。
想像したくもない……
「言っとくけど5月の船以来、令嬢のガキとは会ってないぜ」
「うん。そんな子どうでもいい」
「……!!」
「今回は葵じゃなくて、鈴木さんと美和、さん……」
……何やってるんだろう。
どうでもいい発言で、引き攣る葵の前で
冷静に今の自分を客観視したら、絶望的な愚かさに溜息が漏れた。
当事者でもなんでもないのに、勝手に近付いて覗き見して。
大体、追いかけて彼らに何を言うつもりだったの?
旦那さんが見てましたよって?
親友の彼が居たんですよって?
……ドン引き。
「……美和さんと瑠璃さんとの
この前の女子会が楽しすぎたんだわ」
自分も仲間の一員になれたことが、嬉しくて調子乗り過ぎてた。
美和さんと鈴木さん、そして姫宮さんは3人同級生で
私なんかが入れない絆が昔からきっとあるというのに。
・・・勘違いもいいところだ。