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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
side…★…美和
「おかえり」
夜の9時。
リビングから灯りが漏れていたから、もしかしてって思ったけど
ドアを開けたら本当にヒメが居た。
……おかえりって、言われた。
「………」
「……なに?」
「う、ううん。
あの、先に帰ってるって思わなくて…」
「意外と早く片付いたから」
「そう、だったんだ……」
部屋の奥で
開けた窓の前に立つ、ヒメの髪が少し濡れている。
シンプルなチェーンネックレスだけの上半身は、裸で
スウェットパンツだけ履いているから……シャワー浴びたのかな。
「そっちこそ早ぇな」
「……!」
「飲みだっつってなかったっけ」
ウッドブラインドを下げるヒメにそう言われて
落ち着かせたはずの心臓が、ドキッと音を立てた。
‟ 帰ってから余計なこと言うなよ、美和 ”
‟ 嘘が下手だし、変な方向に行きそうだから ”
………うん。 大丈夫……