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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
何か話をしなきゃって、何か言わなきゃって
自分を急かせば急かす程言葉が出てこない。
背中に汗がダクダク伝わるのを感じていると
「いや違う。俺だ」
「……!」
「これは俺だな、悪い」
「……!?」
普段絶対に悪いなんて言わないヒメが
自分の髪をくしゃくしゃってして呟いたから
思わずビクッと体が跳ねてしまった。
「あー…今少し話せるか?」
「えっ!?」
「そんな構えなくていいんだけど。
……ちょっと座って」
全身ガタガタしている私を見たヒメに、宥めるように促されて
リビングから繋がる寝室のベッドに、静かに腰を下ろした。
「……!」
……横に並ぶと思って少し体を寄せたのに
ヒメは、何故か
私の足元の床の上に、胡坐をかいて座った。
「……えっと?」
「なんとなく」
「………」
「このポジションの方がいいから。気にするな」
き、気にするんですけど……!
ローベッドだけど私の方が位置が高いの、逆に怖い。
いつもの冷淡でひょうひょうとした感じは一体どこへ?
「……っ」
……鼓動がドクドクしてる。
勘の鋭いヒメ
隠し事が苦手な私
既にもう、察してる……?