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第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方

「会社の内部事情だけど、美和には言う」

「……！」

「来季SSから、外部に任せてた部門のブランディング全て
自社で全面的に方向性を打ち出すことになった」

「………」


……冒頭ですごく驚いたのは
予想をしていなかった話だったってこと、それと同時に

ヒメが今まで、家で私に
仕事の話をすることが、滅多になかったから。


「詳しく説明しなくても、なんとなく荒れてるって分かるだろ」

「……う、うん。
仕事量が倍どころじゃないだろうし、めちゃくちゃ大変…」

「そうは思ってなかった」

「……！」

「リーダーとも何度も計画立てて、出来ると感じた。
実際出来てる」

「……」

「天才だから、俺」


さらっと言ったヒメだけど、表情は変わらなくて
……私とまだ視線を合わせようとしなくて……


きゅっと胸がきつく締め付けられる。