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rena's room ☕ breaktime
第3章 Request2┈*★*┈片想いの行方
「病んでない。自分をちゃんと分かってるから」
「……でも」
「お前は仕事もして、家事もしてる。
飯を作ってくれることひとつ取っても、俺にとってどれだけ最高か知らねぇだろ」
「……っ」
「普段いちいち言わねぇけど。
……食う度に、今でも毎日欠かさず感動してる」
最後は少し声を落としたヒメが
表情を隠すように、私の膝にコツンと頭を乗せた。
……私も、同じ。
普段、毎回伝えないけど
いただきます、ごちそうさまと
ヒメが手を合わせる度に私は心から嬉しくて……感激してるの。
ドキドキする。
さっきとはまた違った気持ちが溢れて、心臓が忙しい。
「……ヒメ…」
「だからつまり、なんの問題もない」
「……!」
「俺にとって ‟ 結婚 ” の威力が凄ぇから。
社会的な意味だけじゃなくて、一緒に居るという事実が」
「……っ」
「弱っていても不安になっても
美和が俺の嫁ってことが、消し飛ばしてくれる」